pixivの「pixiv 2016 SPRING BOOT CAMP」に行ってきた

pixivの春のインターンpixiv 2016 SPRING BOOT CAMP」にエンジニア職として行って来たのでその感想エントリ。最近自然言語を書いてないので非常に雑な感想になってしまって申し訳ない。

他の方のエントリは把握してる限りでは例えば以下の方のとかあるのでご参考に。

keizobookman.hatenablog.com

brookbach.hatenablog.com

ain0204.hatenablog.com

前日譚

彡(゚)(゚)「病気休学したはいいものの実家ぐらしでアルバイトもしていないとマッマからの視線が痛いンゴ…」

彡(^)(^)「おっ、pixivがGitHub選考でインターン募集しとるやんけ、交通費・宿泊費・給料出るし応募したろ!」

pixivさん「GitHub選考通ったで。Skypeで面接するやで」

彡(゚)(゚)「…(まさか書類選考通ると思わなかったンゴ…)」

pixivさん「面接もOKやで。ほな当日よろしゅう!!」

彡(^)(^)「はい!(面接も通ってしまったンゴ…)」

誇張はあるけど大体こんな感じで参加が決まった。僕のGitHubのレポジトリを見ると分かるけどWebっぽいものは無いし、面接でも確かエンジニアの方とKali LinuxとかLispとかElixirの話を半ば世間話っぽくしてたので、ある程度の基礎能力があると見做されれば後は概ね「この人ならやっていけそうか」「この人と実際働きたいか」という目線で見定めをなさっていると感じた。かなり俗な話をすれば学歴フィルタがあるんじゃないのと最初は疑っていたけど、実際メンバーを見てるとそういうのは無く、単純に個人の力量・人柄で選んでるように感じる。

当日

業務内容

pixivのインターンはよくあるお試し就業体験ではなく、テーマにそって実働のpixivサービスに対して改善点を提案し、それを検討・実装し、実際に本番環境で動かして効果を見る、というまさに実践的な内容だった。基本的には総合職1人+エンジニア2名前後のチームにそれぞれメンターの社員さんが3人ほど付く手厚いフォローアップで、ほぼOJTに近かった。

うちのチームはプレミアム会員を増やすためにいい感じの導線改善を考えて実装、というテーマだった。

技術的には

基本的にはpixivのサービスはApacheRDBMSなどの依存が多く手元で開発環境を構築するのは大変なのでSSH経由で開発環境に入って、という環境。開発の流れとしてはGitHubのprivate repoにpull reqを出してレビューを受けて、という流れ。

社内環境

パーティションで句切られているとかみんなスーツとかではもちろんなく、非常にのびのびとした空間だった。フィギュアや技術書を山積みにしている方も居た。

業務中にかわいい女の子の画像見られるのサイコーだった。

ドリンクに関しては基本フリードリンク制で、特に某ゴールドと某選ばれた緑茶にはお世話になった。pixivエナドリも美味しかったです。

1日目

アイスブレイクなど。 北は北海道、南は四国・九州から来ている方も居た。

開発環境構築。上記の通りSSH越しなので、人によってはsshfsを使ったりしていたけど、自分はVimmerの意地としてSSH越しにVimで開発。そのための最低限の.vimrcやシェル周りの設定など。

その後、開発フローに慣れてもらうのもあって事前に準備された課題の実装。僕の場合それがその日の内にレビューを経て本番環境にdeployされて脳汁がやばかった。

2日目

午前は総合職と技術職に分かれて研修、という名の勉強会。

技術職では例えば@tadsanにpixivサイトの構造の話をして頂いた。

niconare.nicovideo.jp

他には最近pixiv Inc.がリリースしたsenseiというサービスをチームとしてどのようにして開発したか、その際どんなことに気をつけたかの話をして頂いた。

sensei.pixiv.net

他には、セキュリティ周りの話なども合わせて計4つ程話をして頂いた。

どの話にしても実際に苦労した点、その方法を取った理由などを聞かせて頂けて非常に良い知見になった。

その後は実施施策に関してチームメンバーやメンターさんとMTGを行ってどんな施策をするのかひたすら悩んで討論した。

3日目

pixiv社内では水曜日の午前には全社単位での会議・ランチがあるらしく、それに参加させて頂いた。

今回は近い時期に大きめの変更があるらしくかなり活発な議論が行われていて、社員の方々のサービスに掛ける熱意を感じた。

また、総合職向けの会社説明会がちょうど開かれるということで参加した。

pixivの社長の片桐さんのお話も聞いた。噂に違わぬフットワークの軽い方ですごかった。例えば就活生の方から「こんなニーズあるんですがどうですか」って質問に対して「うーん、pixivでやっちゃう?」みたいな感じですごかった。

午後はチーム内MTGなどをはさみつつ昨日決まった施策をガリガリ実装し始めた。 ここで実装した内容に関しても現在実際のpixivのサービスに反映されてて割と今でもドキドキしている。

4日目

この日もMTGをはさみつつその実装、という感じ。5日目は最終プレゼンを控えているため実質実装はここまで。

5日目(最終日)

実装は切り上げて資料作成をガリガリとして、夕方に最終プレゼン。 結構他のチームはちゃんと数字出してたけど、うちは実装に取り掛かるのが遅かったのもありどっちかというと「今後の課題」のような反省点の方が多かったのが反省点。

その後打ち上げがあって終了だった。

感想

恥を忍んで正直に言うと、自分は院生にも関わらずアルバイトも含め就労経験がほとんど無かった*1ので体験すべてが新しいことだった。

その中で思ったのは、自分はあんまりコミュニケーションが上手くないので、表には出さずとも出来ればコードだけを書いていたいという人種だったのだけれど、 エンジニアでも施策に対して技術的な実現可能性について助言したり、施策そのものに関しての改善点などを話し合うのにやはりコミュニケーション能力は必要だし、 ほとんどの職場においてチーム開発となるのでやはりコミュニケーション能力の重要性を実感して考え方を改めた。

また、pixivについて一番実感したのはその開発プロセスのスピード感であり、1日目にいきなり自分の書いたコードがdeployされたのは本当にびっくりして嬉しかったと同時に、 このコードがpixivユーザ1700万人に見られ得るのかと考えると責任の重さというのも感じた。 ただ、逆に言えばpixivという会社はインターン生であろうと本番環境に反映されるコードを書かせてもらえるという点で、責任はある分、それに見合う自由や権限があり、その点からも本当に良い会社だと思った。

また、自分は専門分野や知識の関係上どちらかというとWeb業界は避けていたが、これを機にWeb業界も視野に入れるようにはなった。

謝辞

以上のような感想も踏まえて、メンターの皆様も含めてpixivの皆様には本当にお世話になったと思っています。5日間という短い間でしたが本当にありがとうございました。

また、一緒のチームメンバーの2人も良いインターンに出来て良かったです。技術職の彼は他社のアルバイトなどで培った技術や知見にお世話になったし、総合職の彼女はエンジニアからみても施策出しや結果分析、資料作成など本当に頑張っていたと思う。

また、チームメンバー以外のインターン参加者各位に関しては今回はあまり話せませんでしたが、濃い面子で楽しかったです。

皆様またどこかで会えればと思います。

蛇足

  • 参加者の方の一人とうちのチームのメンターの方の一人が普通に関西での知人で世間は狭い
  • 今回某Vim神に御挨拶出来なかったのが心残り
  • 今回ので就労意欲が湧いたので京都あたりでお仕事探してます(宣伝)

pixivについて、tadsan曰く qiita.com

dic.nicovideo.jp

nijie.info

すいませんすいませんpixivもちゃんと使います…

*1:一応他社でのインターン経験や、国際会議のスタッフなどで賃金を貰っては居たが、ガッツリ業務という観点で言えばほぼ就業経験はなかった

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